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【B-PROJECT】(完結)あなたの瞳に永遠を誓います

第54章 オオカミさんと赤ずきんちゃん


「明かり消しませんか?」

「ふふっ、今日は消しませんよ」

再びそこに唇が触れて、もう一方は揉みしだかれる。

バスタオル越しなのに......気持ち良い。


「んっ、恥ずかしいです......」


でもこのままじゃ、彼のペースになってしまう。


最終手段は......


「私がします!」

その手を掴むと、力強く言った。


「何もしなくていいよ」

「え?」

彼は欲がないというか、私が友人達から聞いた男の人とは全然違う。


「増長さんは、してくれてばかりですよね?」

「そうだね。元々性欲は強い方じゃないから」

「確かに見た目からして、そういうイメージです」

爽やかな人って、そんなに性欲強そうに見えないし。


「無理しないでください。明日も早いし、今日は終わりにしましょうね」

言いながら身体を起こすと、至近距離で目が合った。


「それとこれとは話が別なんだよね」

「えっ?」

柔らかなものが唇に触れる。


「んっ......待っ」

「待たない」

再び身体を倒されると、逃げ場がない。


「あっ......ふっ......」

唇も舌も熱いし、与えられる熱に頭がクラクラする。
なされるがままに絡まされると、唇が離れた。


「待たないし、やめてあげないけど......嫌?」

優しく口元を拭ってくれる彼、その色っぽい表情に心臓がうるさい。


「でも、性欲がないのに......私の為に無理したらだめですよ」

「全くしてないよ」

前に話をした時、頻度は毎日でもしたいって言ってて......この間は何回かしたけど。


「気が付かないの?みょうじさんは特別だからね」

「私にだけ、特別......どうしてですか?」

「それは、本当に好きだからじゃないかな」


なんて不意打ちなんだろう......。

こんなの、ときめく。


「だから、恥ずかしいところも全部見せてほしいんだ」

真剣な表情に心臓の音は止むどころか速くなった。


このままじゃ、壊れる......。


「私、スタイル良くないんです!」

「そんなこと思わないし、俺はみょうじさんが良いんだよ」

腕を引かれてそのまま抱きしめられる。


「でも、無理強いしたいわけじゃないから」

そう言うと彼は、立ち上がった。

「やめとこうか」
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