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【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......

第54章 オオカミさんと赤ずきんちゃん


「お疲れさまです......きゃっ!」

入って来るなり押し倒される。

いきなり、どうしたんだろう......?


「お疲れさま。今から、乗馬しよう」

「え......もう夜ですよ?」

見上げた彼は、何やら満面の笑みを浮かべているけど......。


「えっ......?」

戸惑っている間に服を脱がされて......慌てて身体を隠した。

「突然、どうしたんですか?」

「可愛い......赤ずきんちゃんみたいだね」

確かに、赤い花柄ガウンを頭から被っている状況だ。


「お、狼と戦わないと......」

近づいてくる彼に、それをきゅっと握り直した。ひょいと抱き上げられれば、膝の上に乗せられる。

これは、なに......?


「俺は馬だから」

「ますながさんが......うま?」

どういうこと?


「馬といえば、騎乗するよね?」

確かに馬に乗ることを騎乗っていうけど。


「あの......当たってます」

「そうだね。当たってるね」

「んっ、わざと......」

熱を持つ頬に、チュッと口付けられる。


「可愛いくないって言うから......ベッド行こうか?」

「私は可愛くて、自分の顔が大好きです!」

「俺も、みょうじさんの顔も可愛いくて好きだよ」

「それなら「でも、俺は食べられる側だから」

「えっ?」

「俺のこと、可愛いく食べてね?余すとこなく?」

「む、無理です!」

「無理じゃないよ。よく知らないことに対しても、頑張り屋さんなところ......好きだな」


笑顔で、丸め込もうとしてくる彼。

でも、かっこいいからな......悔しい。


「それなら、いいよね?」

「えっ?」

「ふふっ、すぐに口に出るんだから。はい、掴まっててね」

すぐに、軽々と抱き上げられる。

「あれ?聞こえてました」

「うん、この間も可愛いかったよね。お風呂にまた一緒に入る?それか、俺を食べるか......」


「どんな二択ですか?」
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