【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第51章 真夜中の贈りもの
あれ......?
私、昨日の夜......。
「おはよう」
目の前には、素敵な笑顔。
「おはようございます。いつの間にか、寝てた...... 」
「そうだね。だから......」
眠いまま抱き上げられると、着いたの先は脱衣所。
「はい、両腕上げて?」
「あの、これ......何ですか?」
「シャワーを浴びようと思って」
あっという間に、下着姿にされる。
「こっちにおいで?」
腕を引かれて密着するとホックを外された。
慌てて腕を前で組むけど、頭がうまく働かない。
「あの、自分でしますから......」
「昨日のお礼に俺が全部してあげる」
彼はにっこり笑顔だけど、
「少し、拗ねてるんですか?」
「すぐに寝ちゃうんだから。眠れないように見張っててあげるね」
額に柔らかいものが触れて、笑顔で見下ろされた。
見張る......。
「はっ?」
「ふふっ、照れなくても大丈夫だよ」
「だめですよ!そのうち、お風呂に一緒に入りましょう......ね?」
「それは、遠くない?」
「と、遠くないです!」
ま、まぁ......どうにか、なるよね?
「そっか......逃がしてほしい?」
「許してください......!」
その日も、何とか切り抜けないといけない。
また、考えよう!
「はい、どうぞ?」
目を閉じた彼に、引き寄せられる。
「キスくらいは、してくれるよね?」
「キスの価値が......軽いです!」
「そんなことないよ。でも、何回しても満たされないから」
えっ?
戸惑っていると、唇に柔らかなものが触れた。
「ふふっ、可愛いすぎて待てなかった」
言いながら、頬を撫でられる。
「もう、朝から甘すぎですから......手を繋いだり、キスって究極の愛情表現ですよね?」
「どうして?」
「食べるのは、生理現象ですよね?明確な目的があるけど、手を繋いだりキスはそういう目的がない。ただ、好きだから触れたいだけですもんね?」
「なるほどね。俺はみょうじさんとなら、常にどこか繋がってたいな?」
「あの、なんか言い方が怪しくないですか?」
「ふふっ、シャワーを浴びたら......いっぱいキスしようね?」