【B-PROJECT】(完結)あなたの瞳に永遠を誓います
第49章 私の居場所、未来への約束
「はい......皆さん、ただいま戻りました!これからも、ずっと宜しくお願いします!!」
言い終わると涙が止まらなくて、下を向けばとめどなく溢れてきた。
やっぱり私はみんなの側に居たい、私の幸せは彼らの側にある。
ーーギュッ
突然抱きしめられて、肩が跳ねた。
「竜持くん!?」
腕の力は強い。
小柄だけどやっぱり男の人だな。
「あからさまに指輪なんて付けさせて、ズルいよね」
そっと左手を取られる。
「『俺のもの』って言いたいんだろうけど...... 」
「んっ」
ええええっ!?唇に柔らかいものが触れた。
「竜持!?」
「僕はね、あの時......命がけで守ってくれたなまえが大好きだから!誰の恋人や婚約者だろうが、考えたくないけど結婚しようが関係ない。いつでも奪う気だからね!」
にっこりと微笑む彼。
む、胸が苦しい......。
「かっ、可愛い......!」
その破壊力は抜群だ......!
足の力が抜けてその場に崩れ落ちる。
「みょうじさん!? キスされてるのに『可愛い』とか言ってる場合じゃないよ」
増長さんに叱られるけど、だって......とてつもなく可愛いんだもん。
「確かに関係ねぇ。こんな変な奴、他探してもいねぇし......なまえが気を遣わずに話せてわがまま言える相手は俺だろ?」
「剛士くん?」
抱きしめられた!?
「溺れたお前を命懸けで助けたのに、他の男を選ぶのかよ?」
「ちょっ、どうしたんですか!」
なにやらお顔が近いような?
剛士くんは安全で私から触っても良い人......だよね?
剛士くんってこういうキス......!
「ええええっ!?」
触れたのは頬だけど、どうしたの!?
「口にもするか?」
耳元で囁かれて顔が熱い。
「ごごご、剛士くんが......おかしい!!」
何が起こっているんだろう!?
全部......夢......?