【B-PROJECT】(完結)あなたの瞳に永遠を誓います
第49章 私の居場所、未来への約束
「だめだよ?剛士」
今度は優しく抱き上げられる。
「北門さん!?」
「なまえ、俺の恋人になってくれると思ってたけど違うの?あの約束は嘘だったの?」
しょんぼりする姿に、罪悪感がすごい。
「あれって、危険人物が現れたら彼女のフリをするって話でしたよね?」
「勘違いしてたんだね?『本当の彼女になって側に居てほしい』って意味だったんだけど」
「あの、それは......「まあ、いいよ」
柔らかく微笑んだ彼の顔が近づいて、流れるように唇を奪われた。
「き、きたか......んっ!」
あ、あれ......?
「んっ、はぁ......」
「ふっ......んっ、まっ......」
待って!なんだか、濃厚......!?
唇が離れたと同時に身体の力が抜ける。彼はクスッと笑って受け止めてくれた。
「次は食べさせてくれる?」
耳元で囁かれる。
「えっ......?」
「この間のカズへの耳打ちの内容は『もし、食べさせてもらうことになったら連絡するね』って言ったんだよ」
「ええっ!」
「と、倫毘沙!何してるんだよ!?」
増長さんはカンカンで、北門さんは眩しい笑顔だ。
「ま、待ってください......!」
せっかく仲良しになった二人の仲が......崩れ落ちたままそちらに手を伸ばす。