【B-PROJECT】(完結)あなたの瞳に永遠を誓います
第49章 私の居場所、未来への約束
「私も......増長さんが好きです、大好きです!」
ついに、言ってしまった。
ぽかんとしていている彼と目が合えば、胸が熱くて顔も熱い。慌ててそれを両手で隠すと力強く抱き寄せられる。
「それなら......返事を聞かせて?」
手を掴まれると視線を合わされて、
「喜んでお受けします」
彼の瞳を見てはっきり言った。
「よかったー!」
想像以上に喜んでくれた彼に私も嬉しくなる。
「一生両思いだよ。嫌になる程愛してあげるね。うーん、嫌になられたら困るな......」
「なりませんよ。でも、私が増長さんなら、自分みたいな面倒臭い人は絶対いやです。私ならつばさちゃん、あっ!」
口が滑った......!
慌てて口元を押さえる。
「澄空さんから聞いた?」
「な、なんの話ですか?」
彼女の気持ちを知っててプロポーズを受けるなら、先に話すべきだよね。
「好きとは言われたけど、みょうじさんを好きなのは分かってるから幸せになってほしい。みょうじさんのことも誰よりも幸せにしてほしいって言われたよ」
「好きとしか聞いてなくて......」
「そうか。澄空さんはみょうじさんに伝えたいって言ってたから、どうなのかなって」
つばさちゃん......。
止まっていた涙がまた込み上げて、視界がぼやけた。
「本当に悲しいくらいに見る目がないね?」
「増長さん、本当に見る目ないですよ。心配になります......考え直さなくて大丈夫ですか?」