【B-PROJECT】(完結)あなたの瞳に永遠を誓います
第49章 私の居場所、未来への約束
「ありがとうございます」
でも、いつも遊ばれてるから少し悪戯心が芽生えてくる。
「私、最近やきもち焼かなくなったんです」
そう言うと彼の方を見つめる。
「それは、我慢してたんだよね?もし、俺が他の人と付き合ったら、みょうじさんとしてたことするよ。もっと、もっと、すごいこともしちゃうかも」
逆に物凄く様子を伺われてるみたいだ。その証拠に必死な様子で顔を覗き込まれている。
「確かに......ちょっとは嫌かもしれませんね」
「ねぇ、嘘だよね?」
「えっ?」
「ちょっとじゃないよね?『死ぬほど嫌です』って言って」
「ええっ!」
「『他の人じゃ無理。増長さんが大好きです!』はい、言って」
両肩を掴まれて彼の様子を伺う。珍しく焦る姿に笑いが込み上げてきた。
どうしよう......可愛い過ぎる。
「ふふっ。勘違いじゃなければ、必死ですね」
「当たり前だよ。可愛いく笑っても誤魔化されてあげないよ」
「私は......好きだと信用できないし、信用したら他の人は見えない。きっと、困らせてばかりだと思います」
「信用してもらえたら、一生俺のもので居てくれるってことか......」
「ポジティブ......ですね?」
「今回は失敗しちゃったからね。みょうじさんと一緒に居るために、前向きでありたいんだよ」
「本当にこんなに簡単に結婚を決めていいんですか?」
何より彼は結婚にいいイメージがないんだから、じっくりゆっくり決めないと......。
「俺は交際0日のプロポーズでも良かったんだけど。年末のJDCの時」
「交際0日......?」
「あの日、戻って来てくれてたら交際0日プロポーズをしてたよ」
「えっ?」
「結婚って公に縛れるから、簡単に別れられないし。俺は心変わりする気はないけど、みょうじさんは分からないから」
目の前のキラキラな笑顔にあるまじき発言だ。彼の中での私はあまり信用がないみたい。
「ふふっ、本当は可愛いから心配なだけだよ。」
でも......もう誤魔化すのは限界だった。