【B-PROJECT】(完結)あなたの瞳に永遠を誓います
第49章 私の居場所、未来への約束
ダイヤが光る可愛いらしい指輪。
「大好きだよ......俺と未来への約束をしてください。これから先もずっと一番側で俺を見ててほしい。みょうじなまえさん、僕と結婚してください」
きっと......物凄く驚いた顔をしている。
脳内処理が追いつかない。
胸が苦しくて......喉が焼けるみたいに熱い。
「うん、ピッタリだね」
嬉しそうに指輪を見つめる彼に涙が出た。
「っ......どうして?」
本当になんで?突然。
「泣かないで?」
優しく目元に触れられるとふわりと抱きしめられる。
「本当の気持ちを教えてくれてありがとう。もっと好きになったよ」
「どうして......?」
「みょうじさんは俺にわがままを言わない。私的なお願いもしない。俺には気を遣ってるよね?あんなに気持ちを曝け出してくれたのは初めてだったから本当に嬉しかった」
喜びに、変わった......?
「本当はM?」
その発言にきょとんとした後、笑顔になる彼。
「うーん、どうかな?でもみょうじさんにはSで居たいな。その方が可愛い顔を沢山見れると思うから」
「可愛くないし、考え直した方がいいです!こんな大切な物受け取れません。そもそも付き合ってもないのに......」
「『別れてあげる』って言葉を取り消させて。もし、みょうじさんが他の人を好きだったとしても、頑張らないといけなかった。俺には、君しか居ないから......」
「増長さん......」
「やきもち焼くなら恋人は辞めて婚約者になろう。その後は前に話した大きな願いを叶えさせてほしい。みょうじさんと結婚して家族になること。俺の全てを独占して全部をもらってほしい。その代わりみょうじさんの全部は俺にちょうだい」
沢山考えてくれたってそんなことは容易に想像できた。
彼があの日『守れない』って、『守りたい』って思ってくれてたのは私のことだったんだ。
「それでも、だめならアイドルを辞めるよ。みょうじさんと居られるなら他のものはなんでも差し出す。でもきっと、それは望まないよね?」
「はい」
「それならその時は他の解決法を考えよう。何でも二人で解決していこう」