【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第6章 大胆不敵なSweet Girl
「そばにいたのに守ってあげられなくてごめんね」
聞こえた阿修くんの声は悲しそうで......彼は下を向いたままだ。そっとその頬に触れて目線を合わせる。
「笑ってください。私はへっちゃらですよ。阿修くんに怪我がなくて本当によかったです!」
言い切ると同時に阿修くんの腕の中にいた。
私は彼の笑顔が大好きだ。
「よしよし、悠太」
「愛染さん!?」
彼がその上から抱きついてくる。
主に私に......抱きついてくれているような......?
「お前ら離れろ。なまえは無茶しすぎだ」
「はい、ごめんなさい」
私達を見ていた阿修くんが笑った。
「ごうちんが、デレてる〜」
「剛士はなまえには弱いね〜」
THRIVEの中での剛士くんは......結構いじられキャラだ。
「うるせぇ!ちげぇよ」
いつものTHRIVEの様子に安心する。
「なまえちゃーん!!」
「暉くん!」
抱きついてきた彼を受け止めた。
「とりあえず大丈夫なのか?」
野目さんが珍しく弱気な感じ......。
「ありがとうございます。大丈夫です!」
「トゥーンク!なまえさんの笑顔がまた見れて良かったです」
帝人さんは優しく手を握ってくれた。
「なまえ、よく頑張ったな。傷は痛そうだが、目が覚めてよかった」
百くんが頭を撫でてくれる。
皆さんは本当に温かいな......。
「ありがとうございます。見た目は酷そうに見えますけど、平気ですよ。是国さんの方が心配です」
彼は記憶障害を起こしているのだから。