【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第48章 素直な気持ち
あの日から、彼は毎日家まで送ってくれている。
流されてるのかな?
だめだ、彼の為にもちゃんと断らなくちゃ。
ーーガチャッ
事務所に入って来たのはつばさちゃんだった。
「お疲れさま!」
「つばさちゃん、お疲れさま!」
「ライブの準備は順調?」
「うん、バッチリだよ!」
にっこり笑う彼女に安心した。
「そっか、よかった!!」
「なまえちゃんも時間ある時、覗きに来てね?」
「でも、邪魔しちゃうんじゃないかな?」
「夜叉丸さんがライブの日までは『なまえちゃん禁止令』を出してて、だから皆さん会いたくても会えない状況なんだ。」
あれ?
増長さんは......?
「夜叉丸さんの意見に増長さんも賛成して、今の状況で。」
「ええっ!」
待って。
でも、会いに来てるよ......どういうこと?
「そんなに驚いて、大丈夫?」
「うん、大丈夫!時間出来たら、覗きに行くね!」
頑張ったおかげで、午後に時間が空いた。
「やれば出来るじゃん......私!」
急いでレッスンルームを覗きに行く。
誰がいるのかな?
堂々と扉から入らずに、覗き見るけど......
つばさちゃんが言った「覗きに来てね。」って
こういうことだったのかな?
あっ、キラキンの皆がレッスンしてる......。
ダンスのキレが良くなってるなぁ。
「何してるの?」
突然、後ろから抱きつかれた。