【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第48章 素直な気持ち
「無理矢理なんてする気ない......本気なら両手を自由にしてないはずです!」
今も傍観者じゃない。身体だけ受け入れることは大切な彼を傷つけることだ。
「関係が変わったとしても、人として増長さんのことは大切なんです。傷つけたくない。こんなの苦しいだけです」
その声に彼の動きが止まる。
「本当にごめん、傷つけたいわけじゃない!みょうじさんの本心に気づけなかったから、それでもう終わりなの?この先他の人のものになるの?」
彼が悪いんじゃないのに。
「私が何も言わなかったのが悪いんです。不安になることがあったら、相談してほしいって言われてたのに」
「全部俺のせいでいいよ。だから側に居てほしい。許さなくていいし、俺のことは好きじゃなくてもいいから」
「また繰り返すのに、あやふやなまま側には居られません」
そこで沈黙になるけど、気まずい沈黙なのかな?
目が合えば彼は笑ってくれて、その笑顔に安心した自分がいる。
「そうだね、好きじゃなくてもいいはダメだね。みょうじさんの為にはならない......」
「私は増長さんの幸せな人生を応援してます。そのうち本当に増長さんに合った良い人が現れますよ」
「ありがとう。下まで送ってくれる?」
「はい!」
「今日は......本当にごめん!」
「いえ、むしろありがとうございました。助けてくれて介抱してくれましたし」
「そういう無防備なところが本当に心配だよ」
「え?あっ、お金......」
「いいよ」
「私がそういうの嫌なんです」
彼はおかしそうに笑っている?
「全然甘えてくれないよね?」
「えっ?」
「デート代も絶対に半分は返されてたし、次はもっと甘えてほしい」
「次?」
「また、頑張るよ」
「はい、お仕事ですか?」