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【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......

第48章 素直な気持ち


「「お疲れさまです!」」

聞こえてきたのは聞き慣れた声だった。


「皆さん......。」

「あれ?Bプロの皆さん、お疲れさまです......」


「「お疲れさまです!」」


「会いたくて迎えに来ちゃったよ〜 ♪ 帰ろ〜!」


悠太くんがさり気なく腕を引いてくれた。


「ありがとうございます」

よく知ってる体温に安心した。

悠太くんだ......。


「もう、大丈夫だよ!」

その笑顔に心から安心する。

本当に良かった。


「二人とも、飲みすぎなんじゃない?」

「つばさは、既に出来上がってるし」


愛染さんの腕の中にはつばさちゃんがいた。


「それじゃあ、俺たちはこれで......失礼します」

例の二人はそそくさと帰って行ってしまった。


「間に合って、良かったよ」

「お前ら、警戒心もてよ」

「本当にな。まぁ、何もなかったから良かったけどな」

彼らが順番に口を開く。

「本当に......ありがとうございます」

「なまえチャンも顔赤いよ?」

「危ないところでした」

「油断も隙もないな」


安心したら身体の力が抜けて、へたり込みそうになる身体を今は支えられそうにない。


「大丈夫?」

ぽすっと、支えてくれたのは増長さん。
昔もこんなことがあったな。


「ありがとうございます。私は平気で......つばさちゃんに何もなくて本当に良かったです」

腕を持たせてもらって、自分で立つ。


「ありがとうございます」

身体を離そうとすると逆に引き寄せられた。

え......?

抱きしめられるのは久しぶりで、彼の体温に肩が跳ねる。


あの日から触れられることは全くなかったのに......好きと言われることや可愛いと言われたりも勿論ないし、もう恋人じゃないから当たり前だけど。

それなのにーー

「怖かったね?遅くなってごめん。本当に無事でよかった......」

聞こえた声は泣きそうで、共鳴したみたいに胸が苦しくなる。


「帰りましょうか?」

帝人さんの声が聞こえて、ぞろぞろと車の方に歩き出す。


「俺が運転して来てたんだ」

増長さんが?

「ありがとうございます。私達も行きましょう」

少し離れた彼らの方に歩く。


「ちょっと、待って」

隣で大きく息を吸う音が聞こえて、
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