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【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......

第47章 本当の自分


「百くんは髪の毛も綺麗ですよね。」

濃いピンクの髪の毛に思わず触れてしまった。

さ、サラサラ!

「ありがとう。なまえの髪は綺麗だし、いい香りがする。」

こちらに少し顔を近づける百くん。

今日も美しいな......。

「俺もなまえの髪、好きだよ。」

髪を一房掬われると口付けられた。

愛染さんはいつもブレないな......。

「ありがとうございます。」

髪の手入れは好きなので、褒められるのは嬉しい。


ふいに増長さんと目が合ったけど、何やらつばさちゃんと話を始めたみたいだ。


そういえば、CMのお仕事が来ていたよね。


さっき彼が言いかけたことを、忘れないように聞かないと。

先日から同じようなことが何度かあった気がする。


いつも、聞くタイミングを逃したままなんだよね......。


ぼんやりそちらを見ていると、目を閉じたつばさちゃんに近づく彼。


どうしたんだろう?


その距離はかなり近くて、見ているこっちがドキドキしてしまった。

あっ、離れた。

けど、つばさちゃんの顔はすごく赤い。

なんだか、見てはいけないものを見てしまった気がする。


慌てて顔を反らすと、

「きゃっ!」

至近距離で愛染さんと目が合った。


「大きい声だして、ごめんなさい!」

「ははっ、本当に見てて飽きないね。さっきの、やきもち焼いたりしないの?」

「えっ?」

「和南は、下心なく誰にでも優しいから。」


やきもち......。


「ふふっ、全く焼きませんよ。」

「想像と違うな。」

「え?」

「なまえは甘えるタイプだと思ってた。」

百くんからはそう見えてるんだ......。


「私の中にはやきもちの、やの字もないので!」

「そうなのか......。」

「ちょっと、夜叉丸さんに相談したいことがあるので行ってきます!」

慌ててその場を抜け出した。
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