【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第46章 心地いい時間
その後は思い思いに遊園地を楽しんで、解散になる。
「みょうじさん、本当にいいの?」
「はい、明日みんなで帰りましょう。」
「それなら、そうしよう。つばさは仕事で来れなくて......ごめんって。」
「はい。」
つばさちゃんにも早く会いたいな......。
夜叉丸さんや、篤志さんや修二さんにも。
「それじゃあ、俺たちは帰るね?」
増長さんが私の手を取る。
「まっすー、どこに行くの?」
「俺の運転で来たからみょうじさんを家まで送って、泊まらせてもらうよ。」
「「ええええっ!?」」
「なまえさんを送ったらホテルに来ればいいじゃないですか!」
「そうだよ〜 ♪ まっすー、おいでよ!」
「確かに皆さんと過ごしたら楽しそうですね!いいと思います!」
「みょうじさんまで......もう、その話は置いておこうね?」
「えっ!皆さん本当にありがとうございました。気をつけて帰って下さいね!」
彼に引きずられるようにして、その場を後にした。
それにしても、何やら視線を感じる。
「あれって......似てるよね?」
「でも、女連れだよ?」
そちらをチラリと見ると、やっぱり凝視されている。
私たちより若い女の子二人だ。
繋がれた手を、そっと離した。
「どうしたの?」
そちらを見ようとする彼を制止する。
「見ないでください。増長さんってばれてるかもしれないです。」
「え?」
「さっきから、物凄く視線を感じるんですよね......。」
回避する方法は、
「皆さんの所まで戻りましょうか?」
二人じゃなければ、大丈夫なはずだよね。
記者とかなら共演者で何人か居ても、二人だけ撮ったりとか汚いことをするけど。
相手は一般人だし......。
勿論、走って逃げたりは逆効果だ。
他の方法はないと思う。
「つまり、どうにかして回避しないといけないわけだよね。」
「そうです、芸能人だと思われないように「それなら、簡単だね。」
へっ......?
「ここ、園内のメインロードだよ?」
「はい......そうですね?」
どういうこと?
「こんな目立つ場所で、芸能人がこんなことしないよね?」
グッと腕を引かれると、身体が密着する。