【B-PROJECT】(完結)あなたの瞳に永遠を誓います
第46章 心地いい時間
「ますなが、さん!?」
彼の顔が胸元に......。
さっきの、ボタンの外れる音?
肩を押すけど、ビクともしない。
柔らかな髪や吐息が肌に触れる。
「ふっ、くすぐったいです......。」
「じっとしてて?」
言われたと同時に、肌にチクッとした痛み。
「んっ!」
キスマーク!?
「んっ、だめ......。」
「あんまり色っぽい声、出さないで?」
「増長さん、誰か来たら......。」
「男女が一緒にお化け屋敷なんて、かなりの確率で下心があるからね。みょうじさんみたいに怖がりな子相手なら尚更だよ。
俺以外の人とは無防備に入ったらダメだからね」
どういうことだろう?
私は、きょとんとしていたと思う。
「行こうか」
そう言うと、ひょいと抱き上げられた。
「お、重たいので、降ろしてください。」
「いいよ、このまま進もう。その方がみょうじさんも怖くないんじゃないかな」
た、確かにそうだけど......。
「重くなったら、降ろしてくださいね......」