【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第46章 心地いい時間
「遠くに居ても、ずっと応援してくれてたんだね。」
「はい。」
こちらを見て優しく微笑む増長さんに恥ずかしくなる。離れてても気持ちが薄れることはなくて、今もこんなに近くにいることが夢みたいだ。
「ありがとう。本当は夜叉丸さんと一緒に帰って来てくれると思ってたんだよね。帰って来てくれなかったから、理由を考えてたんだけど......。」
「ごめんなさい。」
「ううん。みょうじさんも同じ気持ちだと思ってたから、頑張れたよ。見つからなかったらどうしようって不安はあったけどね。」
そうだったんだ。
「そうじゃなくても、勿論探してたけどね。でも、何処にも行かないように繋いでていい?」
重ねられていた彼の左手を取ると、胸に当てた。
「はい、離さないでくださいね?」
「はぁ......ほんとにずるいよね。」
あれ、なにか間違った......?
「MooNsを庇ってくれた時も確かに嬉しかったけど......きっと、意識し出したのはあの時かな。」
「えっ?」
いつだろう......何かきっかけになりそうな日があったかな?
「言わないけどね。」
「ええ!気になります......。」
「ふふっ、ベッドの中でなら教えてあげる。」
「いや、遠慮しときます......。」
「謙虚だね?」
でも、気になる......。
そのうち、自然な流れで聞きだそう。
「倫毘沙と付き合ってるか聞いた時には、完全に好きだったよ。自覚は無かったけど......。」
懐かしいな。
ご飯を食べて、恋愛映画を観て、ドライブした。
「ごめんなさい、助手席で寝てしまった日ですね。あの日は、とても楽しい一日でした。」
「そうなんだ、俺にキスされたのに?」