【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第46章 心地いい時間
「今日、遊園地に行きたいんだけどデートしてくれる?」
「はい、勿論です!」
その提案に胸が弾んだ。
遊園地なんて、いつぶりだろう?
すごく、楽しみ。
ただ一つ問題がある......。
「それでは、参りましょうか?」
「ふふっ。どうしてそんなに、かしこまってるの?」
「きっと、大丈夫ですよ。ペーパーですけど......ね?」
それは、運転だ。
私の笑顔は引きつっていただろう。
「本当にごめんなさい......」
「ううん、気にしないで」
結局、運転席に座るのは彼。
遠くからわざわざ迎えに来ていただいた上に、申し訳ない。
「シートベルト付けてね?」
「はい!」
ベルトを持つと彼の手が重なって、見上げれば目の前に綺麗な顔があった。
「んっ」
咄嗟に唇に触れた熱はパッと離れたけど、恋人同士の距離感に昨夜からドキドキが止まらない。
「たくさんドキドキさせてあげたいな?」
「前も言いましたけど......お腹いっぱいですからね?」
「ふふっ。早く空かないかな......?」
心臓はうるさいままで、車は走り出した。
「ごめんなさい。私の車、Bプロ関連の曲しか流れないです。」
プライベートの時間に仕事のことを思い出して、疲れさせたりしないかな?
前を見ていると信号が赤になって緩やかに停車して、右手をギュッと握られた。