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【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......

第46章 心地いい時間


その後は朝ごはんの準備に取りかかることにして、冷蔵庫の中を見ているとぽんっと肩を叩かれた。振り返ると少し赤い顔をした増長さんが居る。

「あのさ、ずっと思ってたんだけど......化粧してなくても可愛いね」

「え......?」

あっ、すっぴんだった!
何度か見られたことがあるけど、思いが通じ合うと更に恥ずかしいものがある。苦し紛れだが、慌てて髪の毛で顔を隠した。


「あ! マスクしよう」

そそくさと退散しようとしたけど、あっという間に抱きしめられて腰を引かれたせいで身体がぴったりくっついている。

「いいよ、そのままで。いつもより幼く見えるんだね?」

「確かにそういう人の方が多いかもしれませんね。」

「ますます、可愛いんだけど......」

「ええっ!化粧後の方がまだ、マシだと思いますよ?」

「どっちも可愛いけどこっちは見れる人が限られるから。特別感があって嬉しいな。」

その感覚は、私の彼に対する髪型と同じ感じなのかもしれない。少し身体を離して耳元にかかる毛先に触れた。

「増長さんの美しさは国宝級です。私も増長さんのセットされてない髪を見れるのは特別感があって好きですよ」

「褒め殺し?」

「違いますよ!」


本当に自覚がないのかな。こんなに美しいのにもったいない。


「そういえば、Mimiって名前誰がつけたの?」

「あっ、あれは......夜叉丸さんです。」

「そっか。夜叉丸さんって『可愛い』って思うみょうじさんと一緒に住んでて、一切手を出さなかったんだね?」

「ええっ!?」

「俺は早くフィアンセになりたいな。」


なんだか顔と顔との距離が近づいているような気がする。まさに唇が触れる寸前、自分の身体の異変に気づく。

「私、もう......!」
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