【B-PROJECT】(完結)あなたの瞳に永遠を誓います
第42章 キミとの出会いを運命に
「お願いします......」
遂にそう答えてしまった。
「え、本当にいいの......?」
驚いている彼に、こくんと頷く。
一瞬、間が空いて......
「やったーっ!!」
彼はとびっきりの笑顔を見せてくれた。
普段の落ち着いた雰囲気じゃない、可愛い笑顔に心臓がうるさい。
「きゃっ!」
視線が絡むと、ふわりと抱き上げられた。
「夢みたいだよ。みょうじさんが今日から俺の恋人なんて」
「ふふっ、大袈裟ですよ。むしろ私の方が夢みたいですよ?」
微笑みかけられて額を合わせられる。
その距離の近さに心臓が跳ねた。
ドキドキで苦しい......。
「皆に自慢したいよ。全国ネットで!」
んっ......?
「いや......内密にしておきましょうね?」
「まぁ、いずれでいいか......」
「え、なにか言いましたか?」
「ふふっ、なんでもないよ」
私、今すごく幸せだ。
「どうしても見つからなかったら、テレビで『一番の夢は君と結婚したい』って公開告白しようかと思ってたんだよね。そしたら『何してるんですか!』って怒って連絡くれるかなって」
「ええっ!?」
確かにそれは見過ごせないかもしれない。
「ふふっ、みょうじさんがどんな理由で逃げてもどこに居ても結局は捕まえられるみたいだよ。だからもう諦めて?大人しく俺に独り占めさせてよ」
微笑むと壊れ物を扱うかの様に優しく抱きしめられて、額に口付けられる。
顔の熱は引くことはなくて......彼は本当にずるい。
こんな時も余裕で涼しい顔だ。
「これから悩みそうです。本当にこれで良かったのかと。」
彼のお仕事に支障が出たらどうしよう。
「悩むなら二人で悩もうね?俺に話してくれたら必ず解決してあげるから」
私が悩めば彼も悩むんだ。
それなら出来るだけ悩みたくないな。
この笑顔を曇らせたくない。
「俺はこの出会いを......運命に変えるよ」
それは以前私が彼に話したことだった。
まだ......覚えててくれたんだ。
「そんな話いつかしましたね」
「これからは俺たちで運命に変えていこうね?」
「はい」