【B-PROJECT】(完結)あなたの瞳に永遠を誓います
第42章 キミとの出会いを運命に
「みょうじさんって致命的に鈍いよね?」
えっ......。
ええええっ!?
眩しい笑顔で......と、とても失礼な事を言われた!?
「大丈夫だよ。不安なことは解決して連れて帰るから。他の人と結婚とか、絶対に認めないからね」
「えっ......?」
「俺は母さんに見つけてほしくて今までずっと頑張ってきたよ。確かにそうだった。でも今は......もっと大切な夢が出来たんだ」
「大切な、夢......?」
「みょうじさんとの家庭を築く未来。今一番実現したいことなんだよ。それで人気が落ちたりしたら俺の力不足だよ。そしたらもっと頑張るから」
頬に手を添えられれば心臓が壊れそうなほどうるさい。
照れた様に笑って、でも真剣な眼差しでーー
「みょうじさんが大好きなんだ。結婚を大前提に俺と付き合ってくれませんか?」
流れるように手を取られて薬指に唇が触れた。
「今度は本当に予約させてほしい。俺は普通だし、秀でた物とか特にないかもしれない。でも、選んでくれた事を後悔させないように死ぬほど努力する。みょうじさんが教えてくれたけど......努力は得意みたいだから、俺を選んでくれませんか?」