【B-PROJECT】(完結)あなたの瞳に永遠を誓います
第42章 キミとの出会いを運命に
「みんなを置いて一人で迎えに来ちゃったんだ」
んっ......?
「ええええ!?」
「不安ならこれ見て」
出された携帯の画面を見る。
「JOIN通知と着信履歴が大変なことになってますよ!?通知が3桁!着歴、MAXです!!」
「だよね......みょうじさんは可愛いから」
「そ、そんなことはないですけど......」
「剛士がみょうじさんの『泣いた原因が分からない限りは会っても泣かせるだけ』って言ったんだ。澄空さんに手を貸してくれたんだよね?俺達皆がみょうじさんを必要としてる。あり得ないけど例えそうじゃなかったとしても俺には絶対必要だから。俺の為にA&Rとして側にいてほしい」
そうだよね......皆にも謝らないといけない。
本当はずっとそうしたかった。
隠し事をしたまま逃げて謝ってさえないんだから。
「ありがとうございます。帰ったら増長さんのことも一緒に謝りますね?」
「俺のこと守ってくれるの?」
「はい!頑張ります!!」
ふと視線が絡む。
思えばずっと膝の上に乗せられてるんだよね。
「ありがとう。俺も離れてた期間があるから可愛さの破壊力がすごいよ......」
「本当にお上手ですね?重いので降ります」
「ふふっ、相変わらずだね。もう少しこのままで居させてよ」
あれ......?
腰を抱く力が強くなった?
「もう一つの泣く理由も解決しようね?みょうじさんの東京に戻る理由はA&Rじゃなくても良いよ?」
「どういう事ですか?」
頬に手を添えられたと思えば彼はとても素敵な笑顔だ。