第38章 ありがとうのStage ! (2期最終話)

「すごい反響......。」


早速、SNSは大盛り上がり。


すごいな。
彼らはこんなに影響力があるんだから。


一緒にカウントダウンが出来るとファンの人達は大喜びだ。


私自身もそれは同じで、もう一度ステージで歌って踊る彼らを見れることに舞い上がっていた。


それに、会場は彼らの所縁のステージ。
ジャパンドームより嬉しいかもしれない......。


本当にドラマチックで、素敵だと思う。
縁があって、彼らがこの場所に引き寄せられたんだ......。


ーーガチャッ


「ただいま！」

「夜叉丸さん、お帰りなさい！」


あれ？

その表情は何だか不機嫌なような......。


「ホントにムカつくのよ！何でもお見通しってわけ！？」

「ええっ！ごめんなさい。この間のことですか？」


こっちを見る顔はむくれている。


「違うわよ！修二くんよ！！」

「修二さん？」

「そうよ、わざわざ会いに来て......憎たらしいったらありゃしない！拗らせたアラフォーは痛いだけってなによ！？」


修二さん......言いそう。


「あははっ！」

「なに笑ってんのよ！？」

「いや、離れてる期間があっても関係性は全く変わらないんだなって......。」

「なにがよ？」

彼は疑問顔だったけど、そういう関係が純粋に羨ましいと思った。


「夜叉丸さん、本当にありがとうございました！」

「なに？」

「私、夜叉丸さんのお陰でスッキリしました！」

「やるじゃない。アンタはやっぱり素質あるわよ。」

「ふふっ、ありがとうございます！」