【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第38章 ありがとうのStage ! (2期最終話)
「あれー?つばさ、誰かと一緒に居ますね。」
「本当ですね......。」
彼らは道路を挟んだ向かいで待っていた。
「あれって!」
「行くな。」
駆け出そうとした愛染の腕を金城が掴んだ。
「剛士、離せ!」
「なまえ......。」
北門の言葉に皆がハッとする。
「どうして、なまえちゃんがつばさちゃんといるの?」
「なまえチャンー!」
「暉も、ちょっと待って。」
今度は王茶利の腕を増長が掴む。
「今アイツに会うのはダメだ、許さねぇ!」
「カネさんはどうして、僕たちとなまえさんとの接触を拒むんですか?」
「お前らに会ったらあいつは泣く。泣かせたくないなら、会うな。見なかったフリをしろ!原因を知って、解決出来ない限りは......何度でも泣かせるだけだ。」
「どういうことなんだ?」
「何を知ってる?」
「俺の口からは言わない。」
「俺も会いたい。会いたいけど......それは、きっと今じゃない。ライブにはきっと来てくれるよ。そうじゃないなら、澄空さんと一緒には居ないと思う。
今、俺たちがやらないといけないことは......年末ライブを実現できるように頑張ることだよ。」
増長の意見は的確だった。
それぞれの思いはあるだろうが、
それ以上口を開く者はなかったーー。