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【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......

第38章 ありがとうのStage ! (2期最終話)


新たな挑戦......一度降りた話。そんな話に乗るのはリスクが大きすぎる。
簡単にギャンブルに乗らないのは、上に立つ者としての資質。
それは正しい判断だろう。この人達の判断に、部下の家族の生活もかかっているのだから。スポンサーの方々は遂に席を立ってしまった。


「待ってください!この曲を聴いてほしいんです。ライブで披露する、彼らの新曲です。」


つばさちゃん......。


〜〜♪


彼女が慌てて流した新曲。


その曲が彼らの足を止める。


やっぱり音楽の力はすごい。


それを聴いて、鳥肌が立った。


つばさちゃんと彼らはすごい。


私は一体、何をする為にここにいるんだろう......。


ここでスポンサーを引き止められなければ、A&Rとして彼らに出会えたことは本当の意味でゼロになってしまうと思った。

彼らの良さを伝える場を用意してあげられないのだから。


つばさちゃんや彼らと共に私もライブ開催を望んでいる。


今この瞬間......皆がライブ開催にかけている。
沢山のファンの応援や期待を、その肩に乗せている。


無理そうなことでもお願いして、頭を下げて、
彼らの希望を実現させる。


夜叉丸さんはそういう人だった。

彼に憧れて、彼みたいになりたかった。


引き止める為に『損害が出たら責任は取る。』と約束しようと思って来たけど......それじゃ、だめ。

Mimiの力を利用するんじゃ、だめなんだ。


夜叉丸さんが言っていた『人助け』はそういう事じゃない。

『元A&R、みょうじ なまえとして人助けをして来なさい。』ということだ。


きっと、これは彼からのはなむけ。

途中で彼らのA&Rを放り出した私への......。


自信がない人の提案に、ついて来てくれる人なんていない!
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