【B-PROJECT】(完結)あなたの瞳に永遠を誓います
第38章 ありがとうのStage ! (2期最終話)
「人助けをしようと思いまして......。」
「今回は力を貸すんだから、あなたも何か見返りは?」
「ええっ!」
「今度はセクシー路線でいけるわね?」
「いずれ......?でも、それと引き換えにもう一つ手助けしてください。誰か協力してくれる人を探していただけませんか?」
その言葉にポカンとする彼女。
「あなた可愛い顔して、ちゃっかりしてるわよね。」
「へっ?」
「いいわ、そういうの嫌いじゃないの。お願いしてあげる。」
「あ、ありがとうございます!」
なんて......心強い!
その後は『ロングバカンス』の三木監督にお願いに来ていた。
「歌、使わせてくれてありがとね。後から知って驚いたんだけどね。珍しい活動のやり方だよね!面白いよ!!」
開口一番そう言われた。
ドラマのピアノ演奏曲。
打ち合わせの時は、スタッフさんとしか対面していなかった。
「いえ、とんでもないです!むしろ、身に余る光栄です。」
「それに、この企画書も面白いね!最近テレビの方もこういう突飛押しのない企画、出来なくなっちゃってるからねー。無茶ぶり大いに歓迎。仕掛ける側はやっぱりワクワクするねー!
やるって決めたら後は、思いっきり振り切って楽しまないと!」
三木監督も笑顔で了承してくれた。
「「ありがとうございます。」」
紺野さんからの連絡で、会場も全国各所で用意できたそうだ。
順調、ここまではかなり順調だ。
「もう一つ急ぎでやらないといけないことがあるの。」
「そうだね、これさえ成功すれば!」
どうにか、スポンサーを呼び戻すんだ!
その後私達は会議室でスポンサーの方達と向き合っていた。
「全国各所のライブビューイング会場を押さえられた。ドームライブも7月ですが、ほぼ開催決定と。」
「半年先となると、ちょっと遠いな。」
「まあ、でも......ほぼ最初の条件には近い形まで持ってきたということですね。」
「はい。」
「この条件ならスポンサーの再契約も可能だと思います。」
このまま、押し切れば......。
「まぁ、たしかに。」
「しかし、最後のこの企画はなー。」
「あまりにも非現実的というか。」
「夢は大きく!と言いますが、実現出来ないと意味ないですからねぇ。」
「もちろん、実施の方向で現在動いております。」
