【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第31章 I loved good bye
「もしもし、お電話代わりました。みょうじです。この度はご迷惑をおかけして大変申し訳ございません」
「みょうじさん、頼むよ!」
「現状を調べたところ、裏被りは明白でして、こちらで解決策を考えてあるので私に任せていただけませんか?」
「どうにかなるの?」
「どうにかします」
「わかったよ。よろしく頼むね」
「はい、申し訳ございません。失礼致します。」
電話が切れて携帯をつばさちゃんに渡す。
「なまえちゃん......どうして?」
「夜叉丸さんの言ってたことが気になって、裏を取ってみたの。制作側のアジテレビの連絡ミスでMパラが30分ズレて、この状況みたい。大丈夫、私達でどうにかしよう!」
「裏被りは業界の御法度だからな......。」
「うん、下手したら今後オファーが来なくなることもあり得るね。」
龍さんと増長さんも不安そうだ。
「そうです。なので、THRIVEとキラキンの皆さんに一肌脱いでいただきたいんです!」
「「え!」」
「勿論、MooNsの皆さんはMパラだから、お願いを聞いてくれますか?」
「分かったよ。それしかねぇんだろ?お前言い出したら聞かねぇし。」
「さっすが、私の剛士くん!」
ガバッと彼に抱きつく。
「は、放せ!お前のじゃねぇけどな!」
「ええ!そろそろ、懐きませんか?」
「俺も頑張るんだから、抱きしめさせて?」
「あ、愛染さん?」
「うぜぇ。お前は抱きつくな。」
剛士くんが愛染さんを押しのけた。
「なまえは剛士のじゃないんだよ。でも、俺たちもキラキンもその前に仕事が入ってるよ。10分くらい間に合わないかもしれない。」
その言葉に暴れる剛士くんから離れると、再び不穏な空気になる。
「愛染さん、それは盲点でした!」
その言葉に皆がガクッと肩を落とした。
「ふふっ。その10分もどうするか考えてるので、皆さんはラジオ開始10分後からお願いします。」
「なまえちゃん、すごーい!僕も〜 ♪」
悠太くんが飛びついてくると、その身体を強く抱きしめ返した。
「今までの感謝の気持ちです。」
「え......なまえちゃん?」
「悠太くん、なんでもないです!」