【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第31章 I loved good bye
その後は篤志さんと修二さんの元へ急いだ。
勿論、謝罪をする為だ。
「すみません。本当にすみません。」
「すみません!どうやってお詫びをすれば......。」
「二人とも、謝罪はもういい。」
「芸能界ってのは、このくらいの理不尽と不条理は当たり前にある。大事なのはどう挽回するかだ。」
「はい......。」
まず優先すべきは虎ノ門ラジオへの謝罪だろう。
彼らは一緒に謝りに行くと言ってくれた。
本当に、皆は優しいから......。
「ありがとうございます。お気持ちはすごく嬉しいです。でも、皆さんに理不尽に頭を下げさせるのは絶対に嫌です。これは、私たちの力で超えないといけない局面なんです。
ご迷惑をおかけしてすみません......信じて待っていて下さい。」
「みょうじくんの言う通りだ。これはタレントの話じゃない。マネジメントの問題だ。」
勿論、篤志さんも同じ意見だった。
「「この度は誠に申し訳ございませんでした。」」
「タイトルはムーンライトークですが、今回だけ出演者は別になります。お騒がせして申し訳ありません。」
考えついた解決策はこれだった。
できるのはこの方法しかない。
そして、その放送でいつも以上の結果を残す。
ラジオ局を出る時に、Bプロが何かををやらかしたとの悪い噂が聞こえた。
話しているのは二人の男性。
隣の彼女は泣き出しそうだ。
私はギュッとその手を握りしめた。
でもーー、
「あの......ご迷惑をおかけして申し訳ありません。どうか、どうか......B-PROJECTをよろしくお願いします!」
驚いたことに、彼女はその人達の前に立ち頭を下げた。
つばさちゃんは本当に強くなった。
おどおどしてて、自分の意見を言い出せない......そんな姿はもう何処にもなかった。
なんか、泣きそう。
込み上げるものが流れないように、慌てて上を向いた。
私たちは一緒に成長してきたんだよね。
自分が成長したのかは分からないけど、彼女の成長を間近で見て心が震えた。
今のつばさちゃんならもう大丈夫だ。
「私からも宜しくお願いします!」
私も一瞬頭を下げると、その手を引いて歩き出した。