【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第31章 I loved good bye
彼女の言葉に驚く皆。
その表情は全てを知っているのだろう。
「教えてください!」
「澄空さん、落ち着いて。」
「知りたいんです!夜叉丸さんは皆さんに聞けば分かると言っていました。」
「確かに俺たちは夜叉丸さんの過去を調べた。なぜ夜叉丸さんがあんなことをしたのか。知りたかったからね。
でも、つばさが詳しい事を無理に知る必要はないと思う。」
「聞かない方がいい。」
北門さんと増長さんは同じ意見なようだ。
もし、私がつばさちゃんだったら......。
「私だったら知りたいです。事情の悪いことから遠ざけて、守るだけが優しさじゃない。もう心は決まってるんだよね?彼女の意思を尊重してあげてください」
「なまえちゃん......私は知りたいです!父がしたことが本当なのか。もし事実ならそれは何故なのか。」
「僕は話すべきだと思うけど。だって、なまえの言う通りつばさには知る権利がある。」
「確かに、プライベートな事を他人の方が知ってるなんて......俺だったらあり得ないね。」
「事実を知らなきゃ乗り越えることもできねぇ。」
竜持くん、愛染さん、剛士くんが賛同してくれる。
「俺たちも知りたいです!」
「教えてください。」
遙日くん、弥勒くん。
キラキンも大切な仲間だもんね。
「お願いします。」
つばさちゃんが頭を下げた。
その後はキタコレの部屋に集まるそうだ。
「私は一旦抜けますね。急ぎで連絡を取るところがありまして。」
「なまえは聞かなくていいの?」
北門さんが聞いてくる。
「後ですぐに向かいます。失礼します。」
そう言うと、背を向けて歩き出した。