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【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......

第31章 I loved good bye


「なまえも大丈夫?」

「き、北門さん?」

な、なんで?

彼は私の両肩をガシッともつ。


「竜持が気にしてたよ。何かあった?」

「何も、ないですよ。」

「本当に?」

真っ直ぐ見つめられると、その瞳に見抜かれているような気になる。


ど、どうしよう!


「えっとですね......」

「倫毘沙、何もないって言ってるんだから。無理に聞き出す必要はないよ。」


増長さんがすぐさま間に入ってくれる。

彼には大きな仕事があると言っているから......。


「カズは気にならないの?」

「違うよ。気になったから、みょうじさんに対して倫毘沙と同じことした。」

「えっ?」

「でも、彼女の『大丈夫。』を信じたいから。もう詮索しないであげて。ね、大丈夫なんだよね?」

「はい、私は大丈夫です!」


「すみません。ちょっと飲み物買って来ます。」

出て行こうとするつばさちゃんの腕を掴んだ。

「待って、私もついて行くよ。」



「ごめんね。ダメだ、しっかりしなきゃ。」

お手洗いの鏡を見て、頬を叩く彼女。その姿は痛々しい......。

あんなことがあって、普通で居られるはずがないよね。


「もうすぐ終わるから、もう少し待ってて。」

「えっ、なまえちゃん?」

彼女の手を引いて戻ると、中々帰らなかったせいで余計に心配されていた。


「ごめんなさい......。」

「つばさちゃん!!」

ふらつく身体を支える。
咄嗟に、悠太くんも支えてくれた。

きっと、限界だ。
急がないと......。


「ダメだよ、無理しちゃ。」

「大丈夫です......。」

「顔色が......。」

皆が次々と心配する中で、核心に触れたのは暉くんだった。

「もしかして、あの電話のこと?」

「誰からの電話だったんだ?」

百くんもそれに気付いていたようだ。


「夜叉丸さんからです。」
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