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【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......

第28章 守りたい君の居場所


「ちょっと、借りていきます!」

「み、帝人さん?」

突然腕を掴まれて、気付けばスタジオを飛び出していた。


彼が立ち止まった先には、黒い高級車。

右手は彼に繋がれたままだ。


この人がお父さんの秘書の方?


「僕はずっと逃げ続けていました。父に逆らうことから。でも、そんな生き方はもうやめます。」

帝人さん......。

私の手を握る力が強くなった......。

「約束を反「約束で縛られることも、許される必要もない!」


秘書が言いかけた言葉に強く言い返した彼。

その綺麗な目には強い意志が宿っている。


「ちゃんと自分で決めます。自分の生きる道は。」

「彼らはこれからもっと大きくなります。見ていてください。」

私はそちらに深く頭を下げた。


「行きましょう!」

「はい!」

その手はいつもより一段と力強く感じた。



「ミカち!」

暉くんが嬉しそうに彼の胸を叩く。
本当に嬉しそう。

「あれ、眼鏡変えたか?」

「変えてません!」

龍さんは彼の頭を撫でた。
やっぱり、皆のお兄ちゃん的存在かも。

「ちょっと、かっこ良くなった?」

増長さんまでのっていく。


「元からですよ!ってリーダーまでどうしたんですか?」

みんなで笑い合った。


「確かに今回のことで一段と磨きがかかりましたよね!かっこいいのは出会った頃からですけど。」

繋いだ手を上げて、彼を見る。


「なまえさん!」

そのまま、ギュッと抱きしめられた。


「本当にありがとうございました!」

「いえ、私は何も......。」

「なまえさんが僕に勇気をくれたんです!」

そう言って更にギューッと抱きしめられる。

「み、帝人さん......」

私の顔は、きっと真っ赤だろう。


「帝人、もういいんじゃないかな?」

増長さんがその肩を掴んだ。


「リーダー、やきもちですか?」

「やきもち.....?増長さんがですか?」

どうして......?


「そうだよ、やきもち。」

「ま、増長さん!?」

ひょいと、彼に抱き上げられた。
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