第28章 守りたい君の居場所

「夢は逃げません。もし夢が掴めないんだとしたら、それは自分が逃げているからです。でも、それじゃダメなんです！自分が立ち向かって掴みに行かないと。ただ、それには勇気がいります。とてつもなく大きな勇気が......。」


震えているように見えた帝人さんの手。
そこに次々と手が重なる。

増長さん、百くん、龍さん、暉くん。

本当に最高の仲間だ。


「でも、大丈夫！きっと出来ます。だって、あなたは一人じゃないですから！僕らMooNs五人と、このラジオを聞いてくれているうさぎちゃん達。皆があなたの味方です。なぜなら、皆一緒に夢を追いかける仲間だからです！！」

言い切った帝人さんと目が合った。


「だから、どうか夢を諦めないでください。僕と一緒に絶対に夢を叶えましょう！」

彼は、笑っている。

よかった。

どうにか溢れそうな涙を堪えた。


そのまま、ON AIRのランプが消える。


「「お疲れさまでした。」」