【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第28章 守りたい君の居場所
「歯止めが効かないって、最終的には......?」
「食べられちゃうね。やっぱり子供でも作ろうか?既成事実があったら結婚するしかないし」
キラキラの笑顔に似合わない、恐ろしい言葉が聞こえたような。
「常識人だったのに。増長さん、最近おかしいです」
「ふふっ、夢中になっちゃった」
「な、なにがですか!?」
増長さんは北門さんが好きなんだよね?
でも、無人島で私をからかってどうしたいんだろう?
そもそも
「増長さんと私じゃ釣り合ってないですから!」
「みょうじさんが可愛いすぎるから?」
「やっぱり視力悪いですよね?増長さんと私じゃ住む世界が違います!」
「ふふっ、一緒だよ」
彼は、いつも私に優しいけど......。
「本当の私を知ったら幻滅しますよ......」
「え......?」
その言葉に増長さんは目を見開いた。
「俺は......」
何か言いかけた唇、そのまま塞いだ。
何も言わないでほしいというように。
「他の人にして下さい。もっと、綺麗な人。見た目も......心も!」
そのまま急いで部屋を飛び出した。