【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第28章 守りたい君の居場所
「白い肌に紅が映えるね。俺にも付けて?」
「え......」
「言いたくないなら付けて」
は、恥ずかしいけど......言うわけにはいかない。
「わ、わかりました!」
きっと、半ば投げやりになっている。
この局面を何としてでも切り抜けないといけない。
身体を起こすと手を握られた。
「シャツのボタン外してほしいな。前も外してくれたよね?」
えっ......?
「ご、語弊があります!」
確かに、モデルの代わりをした時にそんなシーンがあったけど!
美しい顔に上から見下ろされる。
「見ないでください!」
人気アイドルと、どうしてこんなことに?
シャツのボタンを外すと当然彼の胸板が見える。
早く終わらせて服を整えないと!
見上げれば余裕で笑ってるし......。
「見たらダメですよ。」
「無理だよ、可愛い姿を焼き付けないと。」
「そういうの本当にやめてください!」
後頭部に手を添えられて胸板に引き寄せられると、そこに唇を付けた。
見えないよね?
水着の仕事は今の所はないし、薄くしか付いてないような?
「む、難しいです。」
「もう一回同じところにして?」
言われるがままにもう一度。
「ホントだ、付きました!」
あれ......?
なんだか感激してしまった。
「どうして、嬉しそうなの?」
「たしかに.....なんででしょうか?」
「もう一箇所付けさせて。」
腕を引かれたと思えば、スカートを捲り上げられる。
「いや......。」
太ももに唇が触れて、チクッとした痛み。
「何してるんですか!」
することが、大胆すぎるんだよね。
「定期的に付けさせてね?」
「これって何の意味があるんですか?」
「虫よけかな。」
「スプレーいらずなんですか?」
「ふふっ、そうだね。」
考えたらアイドルは欲求不満かも。
スキャンダルになることを恐れて、下手な行動は取れない。
「そうかもね。」
「心を読まないでください......。」
「欲求不満は俺の方かな?可愛いA&Rさん、キスして」
顔が近づいてキスをせがまれる。
は、鼻、くっつけられた!
「無理です!」
「これ以上みょうじさんに触れたら、歯止めが効かなくなるよ?キスしてくれたら、解放するから。」