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【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......

第28章 守りたい君の居場所


「みょうじさんになら、何されてもいいよ?食べるなら俺だけにして。」

「食べませんから!そういうこと言わないでください」


再び口付けられると、それはすぐに深くなる。

「んっ......はっ......。」

必死に逃げようとするけど、

「だめ......。」

後頭部に手を添えられて無理そうだ。


こんな場所で、まずい。

確かにあまり人目のないところだけど、彼は芸能人だ。

もし誰かに見られたら大変なことに......。

釣り合ってなくても、キスは危険だ。


「やっ、んっ......。」


でも言ったらだめ。

グループ内でそういう事があったら、いい気分では無いと思う。


「何も話せることはありません。」

「強情だよね。まぁ、いいけど。」

にっこりと、素敵な笑顔を向けられた。

えっ......?


「身体は触られないようにしてね」

戸惑っていると、ブラウスのボタンを素早く外される。


「ふっ、くすぐったいです。」

鎖骨に柔らかなものが触れれば、チクッとした痛みが残る。


「可愛いから、すぐに襲われるよ」

「待ってください!誰かに見られたら......。」

「いいよ。」

目の前の彼は余裕だ。


「だめです......。」

「......確かにね。」

そう聞こえると、身体が宙に浮いた。


「きゃっ!」

「その顔は見せたらだめかな。」

「へっ?」

「真っ赤な可愛い顔。」

「ええっ!」

抱き上げられたまま、近くの部屋に入ってしまった。


「場所を変えたらもっと危ないんじゃないかな」

彼は後ろ手に鍵をかけて、満面の笑みを浮かべている。


ええええ!!


「収録、始まっちゃうんじゃ......。」

「今日はかなり余裕があるよ。何してたか聞かれても俺が庇ってあげる。」


彼が一歩近づけば、私が一歩下がる。


ーートンッ


机に身体がぶつかってしまった。

もう、下がれない。

身体を後ろに倒されて、私の両手は彼の片手に捕らえられる。


「ま、増長さん。」

「なに?」

「私、絶対に言いませんよ?」


これで諦めるだろう。


「そうなんだ。それはそれで好都合かもね。」


胸元に顔を埋められると、そこにも紅い華が咲く。
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