【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第28章 守りたい君の居場所
百くん?帝人さん?
......なんで?
「し、してません!」
メンバーとA&Rでそういうことがあったって、知りたくないだろうし知らない方がいい。
「誰としたのか教えて。本当は欲求不満なの?」
怪しい単語がちらついた気が......そちらを見ると彼は素敵な笑顔だ。
「違います!」
「A&Rがアイドルを襲ったらダメだよ?」
「も、勿論です......。重々承知です!襲ってません!」
ギュッと腕を掴まれた。
「えっ?」
「でも、俺はいいよ。
みょうじさんに襲われてあげる。」
「えっと......わたしが、ますながさんを......だ、だめですよ!」
「どうして?俺だけで我慢してよ」
「何ですか、その生け贄システム?早まらないでください!自分を犠牲にしないでください!!」
「ふふっ、生け贄って自分を何だと思ってるの?」
あ......確かに。
腕を引かれたと思えば、その距離はかなり近い。
「ち、近いです」
「うん、キスしていいよ」
そっと掴まれた両手は彼の頬へ。
目を閉じて待つそのお顔は、とてつもなく美しい。
「眠り姫の、王子様の心境......?ま、増長さん......」
そもそも、どうしてこうなった。
日頃の行いが悪いから、イジられキャラなのかな。
「本当に触れられるのには弱いよね?」
身体を引き寄せられて、顔が近づいてくる。
「だ、ダメです......。」
「帝人と百とはしたのに?」
「してません!」
「教えてくれないとするよ?」
「何も知りません......んっ」
そのまま唇に触れるソレ。
「こういうの......だめです......」
取り乱す私に対して彼は涼しい表情だ。
遊ばれてる......?