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【B-PROJECT】(完結)あなたの瞳に永遠を誓います

第28章 守りたい君の居場所


最終日は、ムーンライトークのラジオ収録だ。
彼はこの仕事が終われば彼は行ってしまう。


かなり早く着いてしまった......。


つばさちゃんと皆さんが到着するまでの間、局内のソファーに座っていた。


帝人さんが行ってしまう。
気持ちは焦るばかりだ。

弱気になったらダメなのに、思わず下を向いてしまう。

しっかりしないと!

両手でパチンッと頬を叩いた。


「顔、険しいね?」

「へっ?」

頭上から声をかけられて、変な声が出た。


「おはようございます。早いですね?」

「おはよう。みんな早く起きちゃって......どんな顔も可愛いけどね。」

増長さんの指が私の眉間に触れた。

「ごめんなさい。お見苦しいところをお見せして......。」

そうだよ、悩んでたって何にもならない。

気絶させて、拉致する?

いやいや、根本的に解決しないと。


「ふふっ、拉致はダメだよ?」

「ええっ!声に出てました?」

「うん。」

彼が隣に腰掛けた。

「これが嫁を取らないと帰って来いとかだったらいいのに。」

ポツリとそんな本音が漏れていたみたい。


「それならどうするの?」

「そしたら、好きな人がいれば、その人だし。居なければ探してもらって......。」

「見つからなかったら?」


そしたら......。


「私のお婿さんになってもらいます!帝人さんには申し訳ないですけど、本当に好きな人が出来るまでの偽装結婚です!」

きっと、私の目は輝いているだろう。披露するシーンがないなんて......。


「それはダメだよ。」

「え?名案だと思うんですけど。」


少しの沈黙の後、


「最近、誰かとキスしたよね?」
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