【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第28章 守りたい君の居場所
この場に居るのは心臓に悪いな。
「では、私はコレで......。」
そそくさと退散しようとしたら、ガシッと腕を掴まれる。
「ちょっと散歩でもしない?みょうじさんも一緒に。」
逃げないように手を繋がれ、もはや拉致状態で彼らに同行する事となった。
電車で目的の場所へ向かう。
遠いのかな?それよりも......。
「そろそろ、手を離していただけると嬉しいです。」
「どうして?」
「愛染さんもですけど、芸能人という自覚をですね......。」
「大丈夫だよ。」
「確かに、増長さんと私じゃ......スキャンダルにならないかもしれません!」
そうだよ、何をつけあがっているんだ!
釣り合ってないのに恋人だと思われないよね?
だから、愛染さんも増長さんも気にしてないのか!
北門さんも『スキャンダルにしない。』って言ってたような......。
「うん。」
「じゃあ、大丈夫ですね!」
このままじゃ本当に結婚できない。
自分のレベルを自覚しないと!
「ふふっ、可愛いね。」
「か、からかわないでください!」
皆さんが、増長さんを見つめている。
どうしたんだろう。
着いた場所はステージだった。
簡易的な物で小さな、可愛らしいステージ。