【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第28章 守りたい君の居場所
「これは、どういう状況なの?」
増長さんはこちらに来ると、彼の上から私を退かした。
増長さんとちゃんと顔を合わせるのは、あの日以来な気がする。
目が合うと思わず顔を逸らしてしまった。
「......見たまんまの状況です。」
「人を押し倒すのも趣味なの?顔、真っ赤だけど。」
「いや......。」
でも、私が彼をくすぐらなければ倒れてない?
「否定はしません!」
「そこは否定しろよ!」
龍さんの鋭いツッコミが入る。
「帝人さんに会いたくて、押しかけたんです。二人で話してて、気がついたらこんな事になってました。」
「なんか......なまえチャンの発言が、危ない人の発言に聞こえるんだけど。」
「ええっ!?」
「どういう事だ?」
「も、百くん!?」
不意に彼と目が合った。彼ともキスしてしまった!
慌てて目を逸らす。
もう、顔面偏差値高すぎるよね。やっぱり、私の前世は善人だよ。
どんな、凄い事したんだろう?
とりあえず龍さんと暉くんを凝視しておこう。
「どうしたんだ?」
「どうしたの?」
「いえ、諸事情で......。お気になさらず。」
「俺のことも見て」
増長さんは私の両手を掴んで、強引に目を合わせようとしてくる。
「いえ。諸事情で、一番見れません......。」
私は咄嗟に目を瞑った。
「キスしていいの?」
「だ、ダメです!」
「目を開けないと本当にするよ?」
「ご、ごめんなさい!」
目を開くと増長さんはむくれていて、勝ち誇ったように微笑まれると......額に柔らかなものが触れた。
「これで我慢してあげるね。」
「ま、増長さん!?」
「「リーダーーー!?」」