【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第25章 KICK OFF !
「本当に真っ直ぐだよね。そんな可愛いみょうじさんは、俺にいつ振り向いてくれるの?」
増長さんはそう言って私の両手を握る。
「美しすぎて、そういう目で見ていないので!」
「そういう目で見ていいよ」
その両手を彼の頬に当てられた。
「増長、愛染みたいなことすんな!」
「俺はみょうじさんにだけだから。」
あれ?
なにやら、つばさちゃんの様子がおかしい。
「Bプロの皆さんがケンカとか、そんな事信じられません!!」
「澄空さん、何か誤解してないかな?」
「ああ、盛大にな。」
慌てて聞き耳を立てる。
「ちょっ、ちょっと待って!つばさちゃん。ケンカって?」
「そのケガです。それに、この画像。」
画像......?帝人さんと暉くんが撮影してたやつかな。
「悠太くんが他の人と決裂なんて、そんなの絶対ダメです!!14人でBプロなんです!!」
「ええー!違うって。なんか勘違いしてない?つばさちゃ......わっ、うわっ!えっ、あああ!!」
ーードンッ
突然、大きな音がした。
「ちょっ、悠太何してるの!?」
竜持くんの声が響いて、皆がそちらに近づく。
激しい押し合いになると、重さに耐えきれずについたてがーー、
「きゃっ!?」
ーードーンッ、
大きな音と共に、皆で地面に転がった。
私の隣にいた剛士くんは立ち上がると手を貸してくれた。
「ほら。」
「ありがとうございます。下敷きにしちゃってごめんなさい。」
私の下にいる増長さんにも声をかける。
「俺は大丈夫だよ。むしろ、ずっと乗っててほしいぐらいかな」
「ええっ!」
悠太くんと、つばさちゃん......。
そちらを見ると、