【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第25章 KICK OFF !
「き、北門さん!?」
腕を引かれると、後ろから抱きしめられる。
彼も要注意人物で誰にでもこんな感じだった!
身体を反転させられると目線を合わせられた。
「北門さんも私の方がアリですからね!!」
「ありがとう。演技指導の続きはいつしてくれるの?」
「し、しませんから。他の人として下さい!」
思わず顔が赤くなった。い、意識するなんて失礼だよ。
彼は仕事の一環で......。
「本当に可愛いね。」
チュッ、
唇に柔らかいものが触れる。
ええええっ!
びっくりしている私に笑顔の彼。
そのまま抱きしめられて、耳元で囁かれた。
「キスだけじゃ足りないな。」
「「あああああーーっ!!」」
「き、北門さん!」
「だって、なまえの肌を知ってしまったから。」
「も、もう!お口チャックですよ。」
彼の口を塞ごうとした手を掴まれる。
「そうだね。キスで塞いで?」
そう言うとグッと顔を近づけられた。
「倫毘沙!!」
増長さんが私たちをすぐさま引き剥がすと、唇を拭われる。
デジャヴ?
「ほんっとに、無防備すぎだよ。」
叱られたと思えば、私を抱きしめて彼は皆に背を向けた。
「こっち向いて?」
「えっ?」
見上げると......、
チュッ、
えええええっ!?
「見えてないよ。みょうじさんの可愛い顔は俺だけが知ってたらいいから!」
「えっ!」
「本当はもっと深くしたいんだけど。」
「ダ、ダメですからね!」
「うん。二人の時に沢山しようね?」
「し、しません!」
「「はあああああーーーっ!?」」
なんだか、長いタイムだったな。
身体を休める時間なのに、精神的に疲れたような......。
私は選手じゃないけど。