【B-PROJECT】(完結)あなたの瞳に永遠を誓います
第25章 KICK OFF !
楽しい時間を過ごしていると突然、悠太くんに腕を引かれた。
ーーシューンッ
どこかからサッカーボールが飛んできたみたいだ。
私を庇ってくれた彼はボールを華麗に受け止める。
器用にリフティングをした後で、やって来た男の子に蹴り返してあげた。
「気をつけてねー!」
パチパチパチ、
帝人さんと百くんと私で大きな拍手を送る。
「どう、かっこよかった?」
「はい、すごい!助けてくれてありがとうございます。物凄くかっこよかったです!うちのお兄ちゃんもサッカー上手なんです!!」
思わず笑顔になった。
その様子を見た龍さんの提案はフットサルでのつばさちゃんとのデート争奪戦だった。
たのしみー!
高まる気持ちのまま案内されたのは龍さんの通うジムだ。
人数が4対4になってしまうとのことで足りないみたいだけど。
JOINでキタコレとキラキンにも呼びかけたけど、うまく内容が伝わってないみたいなんだよね。
プルルルルーー
「はい、お疲れさまです!北門さん?」
「お疲れさま。なまえも一緒らしいけど悠太の連絡って何だったの?」
JOINじゃ分かりにくいよね!
「つばさちゃんとジャスティスのライブを観に行く人を決めるんです!一人だけですよ?ライブデートですよ!」
「それって、なまえとは行けないの?」
へ......?
「チケットはつばさちゃんの物なので......。」
「そうなの?まあ、人数合わせで来てほしいのかな?」
「そうですね!人数足りないそうですよ。」
「なまえに会えるなら、行くよ。じゃあ、また後でね。」
「はーい。気をつけてくださいね。」
そう言うと、話は終わった。
待って......。
この間の北門さんは演技に熱が入りすぎて、私に間違いを起こしてしまった。
増長さんもそのことにカッとなって間違いを。
私はすぐさま、剛士くんに飛びついた。
「ちょ、お前どこ触ってんだよ!」
暴れる彼のシャツの裾を持つ。
「ちょっと、貸してください!!」
「離せ!」
「えいっ!」
剛士くんのユニフォームを脱がすと、それを頭に被った。
「もっと女らしくしろよ!お前は何そんなに焦ってるんだ?」
「ななな、なんでもないです!」
どうしよう、どうしよう!
皆にバレたら大変なことに!!