【B-PROJECT】(完結)あなたの瞳に永遠を誓います
第25章 KICK OFF !
増長さんは基本的な性格はしっかりしてるから、あの過ちを口外することはなさそう。
問題は北門さんだ。
彼は......、
凄まじく天然だ!!
北門さんと増長さんに身体を触らせた上に触ったという重罪。
とにかく、私はBプロメンバーにこのことがバレたら、
危険人物としてA&Rを即刻クビになるかもしれない!!
私は、叩けばホコリだらけの身体だ!!
思わず息が荒く......ん?
「この服、とてもいい匂いがします。」
「はっ!?お前、なに言って......。」
「ちょっと、匂い嗅がせてください。」
「お前なー、俺のこと何だと思ってんだよ!?」
「泳ぎが上手い!歌も上手い!そして香りも好み!剛士くんもお嫁さんにしたいです。」
私は、勢いよく剛士くんを押し倒した。
「おい!待て......。」
彼の首元に顔を近づけようとすると、
ひょいと抱き上げられた。
「愛染さん?剛士くんをください!」
抱き上げられたままで彼にお願いしてみる。
愛染さんはTHRIVEで一番お兄さんだし、保護者的ポジションだと思うし。
「ダメだよ。それにしても怪しいね?」
「えっ?」
「俺がキスした後トモに何されたの?その後、和南には?会ってたみたいだけど......。」
「あのキスは忘れてくださいね!北門さんとも増長さんとも何もありませんから!!」
愛染さんの腕から逃れると、すぐさまダッシュで逃げた。