【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第24章 Dangerous Act !
自制の効かない自分に嫌気が差す。
でも、昨夜の事を他の人が彼女にしていたらと思うとその方が嫌だ。
結局、どうするのが正解だった?
「同じシャンプーの香りっていいよね?」
あの後は、二人で会社に向かっていた。
「朝まで一緒だったってバレちゃうかもね......」
「なんて言い訳したら良いですか?」
俺にいい考えがあると思ってるのかな?
こちらを見つめる瞳は輝いている。
俺は彼女に対して、一日に何回『可愛い』と思うんだろう。それなら、とっておきを提案してあげよう。
「付き合ってるって言って?」
これが本望なんだけど。
「ええっ!?それはダメです!!」
「ふふっ、だよね?」
それ以前に俺の服が昨日と同じで、一緒に出勤という時点で普通なら分かるよ?
「言わないけどね?」
「何をですか?」
「手でも繋ぐ?」
「つ、繋ぎませんから!!」
その細い腕を引くと耳元で囁いた。
「キスしたいな」
案の定、真っ赤に染まる彼女の顔。
「な、何言ってるんですか?ダメですから!」
「軽くするだけだから良い?」
そう言って唇を近づける。
「ダメです!」
慌てて俺の口を両手で押さえる小さな手。
「恥じらいを持ってください」
「ふっ、ははっ!何処かに忘れて来ちゃった」
「ええ!」
こんなに夢中になれる存在があるなんて、俺自身もびっくりなんだよね。