【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第24章 Dangerous Act !
「ありがとう......もっと声聞かせてよ。何か喋ってくれる?」
「えーっ、青巻紙、赤巻紙、黄巻紙?隣の客はよく柿食う客だ?」
「って......どうして早口言葉なの?」
「何かって難しくて......」
「ふふっ、なまえらしいけどね」
彼が可愛い笑顔で、笑ってくれた。
良かった......笑顔が見れた。
「また、この後はトモの撮影?」
「はい!」
「んー、トモでもイヤかも」
「へっ、何がですか?」
「ううん。何でもないよ」
少しの沈黙がうまれて思い出すのは、先程見てしまったスマホの画面。
「CMの評価気にしてるんですか?」
そう聞くと竜持くんは驚いた表情を見せる。
図星なんだ。
「ほんっとに、鈍感なくせに変なとこ鋭いよね」
「賛否両論あるのは仕方ないです」
「気安めは辞めて」
「でも、私は竜持くんが納得出来ない物で批判されるのは嫌です!」
「なまえ?」
「例え、両者とも批判の声があるとしても納得出来るもので批判されてください!私は竜持くんが気に入ったもので戦うなら、批判だらけの中でも絶対に支持しますから!」
聞こえてきたため息。
あれ?私、何か気に触ること......。
「まったく......うちのお姫様は何でもお見通しなわけだね」
「え......?」
そのまま、視線がぶつかる。
「その約束、ちゃんと守ってね?」
不敵に笑うと、
チュッ
頬にキスされた。
「りゅ、竜持くん!だ、誰かに見られたら......」
「うん、恋人同士でいいよね?」
「ええっ、アイドルに恋人はダメですから」
「はいはい、分かったよ」
こちらを見つめる竜持くん。
「なまえ、来てくれてありがとう」
その目はよく知ってる......。
強い意志を持った瞳だった。
「お役に立ててたら嬉しいです。離れてても応援してます」