【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第23章 沢山の愛をキミに
「こ、こんなの、ホラー映画の方がマシです!」
「デートに誘ってくれるの?今度、二人で見に来ようね。」
「なまえは俺のお姫様だよね。俺とデートしよう?」
「もう...... お二人でどうぞ!!」
映画館から逃げるように飛び出すと、人にぶつかる。
また?
「すみません!」
「いいえ、わざとぶつかったんだよ。」
「わっ!」
そのまま、軽々と抱き上げられて
この声は......。
「愛染さん?」
「よく分かったね。」
彼はサングラスをずらして目元を見せると、華麗にウインクした。
「それにしても、偶然ですね?」
「うん、そうだね......運命かな?」
「あっ!私、逃げてるんでした!!」
「誰から?って......検討はつくけどね。」
「え......?」
「健十?」
「健十も来てたんだね?」
すぐに、二人に追いつかれる。
「そうだよ、偶然だね。」
「なまえ、逃げようか?」
「えっ!?」
返事をする間もなく、私の手を取り走り出した。