【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第23章 沢山の愛をキミに
舞い上がる私の唇に柔らかなものが触れる。
チュッ、
ええええ!?
前触れが全くなかった!!
「んっ......。」
なにかが流れ込んで来て......抹茶ラテ?
そのまま、唇が離れる。
「美味しかったかな?」
「き、北門さん!?」
なんだか......背後が寒い?
その冷気に思わず身震いをした。
振り向けば、
「ま......、ま......、増長さん!?」
そこには、怒りを隠しきれていない彼が立ち尽くしていた。
私が、怒られる!?
「倫毘沙!!」
あれ?
怒られたのは北門さん......?
北門さんは余裕で笑っているようだ。
「警戒心は、どうしたのかな?キスは阻止するんじゃなかった?」
やっぱり......私も怒られるみたい。
いつの間にかこちらに来て、壁ドンをされている......。
両腕は頭上で彼の片手に持たれて身動きが取れない。
「ご、ごめんなさい。でも、あれは前フリなさすぎて......分かりませんでした。」
「なるほどね......聞かずにしてもいいわけだ。」
「えっ......?」