【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第23章 沢山の愛をキミに
「す、すみません。」
その人は転びかけた私を支えてくれる。
「ありがとうございます。」
「いえ、こちらこそ。今夜、0時まで俺に時間をいただけませんか?シンデレラ?」
この声......?
見上げた人がサングラスを外すと、
「北門さん!?」
「お腹すいてるの?」
この声は......、その人が白いハットを取る。
「増長さん!?」
あれ、どうして二人がここに?
北門さんが私を抱き起こしてくれる。
「ありがとうございます。お二人もデートですか?ホラーはやめた方がいいですよ。あ、でも......感動でした!」
「えっ?」
「はっ?」
まぁ、いいや。
「お腹、空きました......。」
チラリと増長さんの方を見る。
その手にはポテトと唐揚げが......。
「はい、どうぞ?」
ポテトを差し出されて、いそいそと近づく。
彼は俗に言う、あーんをしてくれた。
もぐもぐ......。
「ありがとうございます。お、美味しいです!!」
「ふふっ、可愛いね?これも食べて?」
へっ......?
唐揚げを咥えた彼に顔を近づけられると、唐揚げが唇に触れる。
理性は食欲には敵わない!!
パクッと、唇が触れないようにかじりつく。