第23章 沢山の愛をキミに

「きゃああああ！」


突然、後ろから抱きしめられた！！


「は、離してください！！」

ジタバタ暴れる私。


「あはは〜！」


「しゃ、喋ったああああ！み、見てないで助けて！剛士くん、悠太くん、竜持くん！！」



「ハル？」


.........えっ？


「遙日くん......？」

そう言って後ろを振り向くと目が合った。

「そうだよ〜！なまえ、可愛い！」



ええええっ！


後ろの席に遙日くん、唯月くん、弥勒くん、明謙くん！

キラキン勢揃い！？なんで......？


「偶然、偶然！いや、運命かな〜？なんちゃって！」

「はるが、面白がってごめんね......？」

「ポテト......唐揚げ......手？」

「当たり〜。全部、俺だよ？ときめいちゃった？」

隣のトレイを見れば、食べ物は全て空っぽ。



「遙日くん......


食べ物の恨みは怖いですよ！」


「え、待って！思ってた反応と違うんだけど？」

「なまえさんらしいな。」

「あははっ！弥勒の中でも、食いしん坊キャラなんだ。」



「待ちなさーーい！！」

「唯月、俺逃げるから！」

「ちょっと、はる......。」



彼を追いかける途中、通路で人とぶつかってしまった。