【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第22章 Sweet Temptation
イケメンは女慣れしているの?
そもそも異性として見られてないだろうけど。
でも、キャパオーバー......頭がクラクラする。
「僕は、なまえの着替えも見た事あるんだから!」
可愛い顔して爆弾発言をしてくる彼。
「りゅ、竜持くん!」
「「えっ!?」」
「なんなら、僕が着替えさせたしね」
「忘れてください!」
彼はこちらにやって来て、私のブラウスのボタンに手をかけた。
「濡れちゃったね。また、着替えさせてあげようか?」
そのまま、ブラウスのボタンをーー
「「やめろーー!」」
龍さんと剛士くんの大きな声が響き渡る。
救世主......!
「お前ら......こんなちんちくりん、どこが良いんだよ?」
あれ?
でも、なんか......失礼?
「背は平均くらいかな?でも体重はシンデレラ体重。スタイルは良いだろ。腰も細いし、胸も「愛染さーーん!!」
この人、何を言い出すの?
「なまえは本当にシンデレラなの?」
「いや、あんな儚い系美少女じゃありません......」
「可愛いですよ」
「弥勒くん?そんな事ないです!」
「うんうん、面白いしね!!」
「明謙くんまで!」
まさか、私をからかうのが......最後の出し物?
その場の状況に理解が追いつかなくて、混乱してくる。
「大丈夫か?」
「龍さん!」
心配そうに声をかけてくれる彼。
やっぱり、常識人だ!
「ありがとうございます......それにしても、暑い......皆で汗をかくってこういう意味じゃ......もう、助けて......」
力が抜けてそのまま龍さんの方に倒れ込んだ。
「なまえ!」
慌てて彼が受け止めてくれる。
この筋肉の中で死ねることを、むしろ喜ぶべきかもしれない......。
限界を感じた瞬間ーーふと思い出す。
そもそもルーカスは英語で喋ってた。
何らかのエラーで日本語設定が英語に......?
英語でお願いすれば、もしかして......。
私は力を振り絞って身体を起こした。
「唯月くん、遙日くん、英語でルーカスに指示してください!」