【B-PROJECT】あなたの瞳に永遠を誓います......
第22章 Sweet Temptation
それにしても
何だか、部屋が暑い......?
「なんか、暑くないか?」
「そういえば......」
「さっきから蒸すな」
周りからもそんな声が上がる。
天井を見れば、空調のランプは赤。
どうやら、暖房になっているようだ。
「どんどん、室温が上がってる!」
見れば温度計は既に31℃を指していた。
真夏だよね。
「What's?」
ルーカスが何故か英語を喋り出した。
「What'sじゃねぇ!なに急に外国人ぶってんだ!?」
暉くんも慌てているけど、どうしていきなり外国人に?
私達は、大丈夫なのかな。
このままだと......死ぬの?
「一体......何が起こっているのかな?」
突然、北門さんが服を脱いだ。
暑いのは分かるけど......大胆。
綺麗な筋肉......って違う!
「なまえ、大丈夫?」
「何も、見てません!えっ?」
こちらに来たと思えば軽々と抱き上げられた。
「き、北門さん?」
「なんだか、肌が熱いよ?なまえも脱ぐ?」
「脱ぎません!」
「ああ......今、何度?」
続いて、愛染さんも服を脱いだ。
さすがの肉体美、って違う!違う!
私は頭をぶんぶん横に振る。
「トモ、手伝おうか?」
「愛染さん!?」
彼は私のブラウスに手をかけた。
「まっ、待ってください!」
彼らを制止する中で、目に入るのは裸の上半身。
「ちょっ、目のやり場に......」
私は、ますます身体が熱くなる。
「室温?34℃で湿度が75%。」
そう言って増長さんまで服を脱いだ。
私はその身体に釘付けになる。
綺麗な顔に逞しい身体って......違う!
つばさちゃんも現状に驚いているようだ。
焦る私を見て、増長さんがこちらにやって来る。
「本当に、熱いけど大丈夫?」
ふわりと頬に触れられた。
「助けてください!目のやり場に困ります」
「俺の身体は沢山見ていいよ。助けてあげる」
北門さんから離れたと思えば、彼に抱きしめられる。
「し、心臓が......」
「ドキドキしてるの?可愛いね」